奇跡の空間

つづき

俺と友はカラオケに入った。

その瞬間俺らは今までの常識を覆される。

「いらっしゃいませ〜！　お待ちしておりました〜！」

あまりに元気でハキハキした声に少しビビる大阪人二人

大阪の某カラオケチェーンなんて、大抵のとこがダルそうにしてるバイトの適当な対応によりテンションが下がるのに、ここは違った。

しかも、俺らは値段を見てさらに驚く！

30分45円・・・

安い！

おかしいぐらい安い！

この値段でいきなり俺は不安になった。

どれだけボロく狭い部屋なのだろうと・・

一回梅田のカラオケでテレビと自分の顔の距離が50センチぐらいしか無い部屋に入ったことがある・・

もしかしたら、それを超えるぐらい酷い部屋なのではないだろうか・・

そんな不安を抱きつつ大阪人二人組は部屋へと案内される。

「こちらでございます！」店員が部屋のドアを開ける。

「広い・・・・」

二人は思わず同時に言ってしまった・・

それくらい衝撃的だった・・

45円で30分この部屋が借りれる？

意味が分からないw

そして、奇跡の空間に足を踏み入れ、ソファーに腰を降ろした俺らに店員がパフェを勧めてくる。

いつもなら、そんなものには金は使わないが、余りの部屋の安さに申し訳なくなり買ってしまった。

280円だった。

つづく